【研究】A Framework for Efficient and Composable Oblivious Transfer (Peikert,Vaikuntanathan,Waters) [CRYPTO'08]

UC安全(adaptiveではない、つまりadversatyはadaptiveにcorruptすることはない)なOTをCRSモデルで構成。
UC安全であり、round optimalであり、computationが(比較的)少ないというところがcryptoに通った理由なのだろうか?
これまでUC安全なOTはtwo-partyしかないから非効率だった、てことかな。


方式自体はCRSにtrapdoorを埋め込むのは普通。
dual-mode cryptosystem(以下dm)というOTのabstractionを定義している。
まぁぶっちゃけそのままOTだが…w


UC安全なtwo-party protocolだから、simulaterSは色々相反することができる必要がある。
・senderがcorruptされたら、A(Z)が作った暗号文は両方ともdecryptできる。
・receiverがcorruptされたら、A(Z)は復号できないメッセージ情報を失う。


dmは、crsの確率分布が2種類存在して、
それを証明の際に上手く使い分けてreceiverかsenderのどちらかにunconditionalな安全性を保証している。
dmはDDH、QR、lattice関係の3つのassumptionから構成できる、と。


なんでしょね、今回のポイントは。
両方ともcomputationalでいいならadaptive Aに対しても安全性言えそうな気がするんですが。


あと毎回疑問に思うんだが、今回のF_otを例にとると、
記述ではまずsenderが(x_0、x_1)を送って、その後receiverが(b∈{0,1})を送りx_bを得る。
この順番で記述されているんだが、それだとどうしても証明に納得がいかない。
先にreceiverがbを決めてもいいんではないかい?
ていうか、今回のとかまさにそうだし。receiverはbを決めてpkを作成し、senderに送るわけだから。
だからF_otの記述はおかしいと思うのだが、さすがにcryptoにacceptされたペーパーと俺の頭脳では分が悪すぎるw
誰か教えてくれないかなぁ。